【今後、地価はどうなるのか】
初めてマイホームをもつ場合と、買い換えをする場合について、首都圏を例にとって資金計画の一例などを検証してきましたが、ここでもう一つの問題点がクローズアップされてきます。それは、住宅価格は今後とも値上がりを続けるのか、それとも値下がりするのかという問題です。平成三年下半期から、首都圏や関西圏では地価の値下がりが大きな話題になっています。地価の値下がりは当然、マンションや建て売り住宅などの価格にも影響を与えることになります。まず、地価動向から考えてみましょう。平成四年九月に発表された基準地価動向調査では、首都圏や関西圏の住宅地や商業地は値下がりを示しています。また、平成四年三月下旬に発表された公示地価は値下がりが表面化してきました。地価動向は、調査方法などによって結果に差が生じ、これが絶対だという決め手はないのですが、基準地価や公示地価に対して、不動産業界からは、”実際はもっと下がっている。基準地価や公示地価は正確に地価動向を反映していない”という批判が強かったのです。平成四年の市場地価動向を見ると、一年間で首都圏では二○~二五%前後、関西圏では二五~三○%前後の値下がりを記録した事例が少なくないのも事実です。首都圏では昭和六二~六三年にかけての第一次値下がりに続く(ただし公示地価は下がらなかった)二回目の値下がりであり、関西圏では初めての値下がりということになります。